とやバイク(仮)

2014年からVTR-F(250cc)に乗っています。東京23区に住んでいます。

「残りの人生で、何回バイクに乗れるだろう?」

10年前の今ごろ、免許を取るためにせっせと教習所に通っていました。そして9月にVTR-Fを買いました。

それから10年、オドメーターは1,500kmちょっとです(一昨日の数字)。

実は2023年もちょっとだけ乗ったのですが、本当にちょっと過ぎてブログに書くのはやめてしまっていました。なんとなーくバイクのことを考えつつ、でも公道が怖くて思い切って遠くに行く気持ちにならないのは変わらず、この1年を過ごしていたところ、なんだか急に「残りの人生で、何回バイクに乗れるだろう?」と考えるようになりました。

思い切って駐車場に行ってエンジンをかけてみると、おそらくバッテリー切れ(エンジンがかかりそうでかからない)。

その時に「これはきちんと整備・点検に出して、ちゃんと乗ろう」と決意し、ホンダドリームに電話をして、バイクを持っていってもらいました。それがゴールデンウィークの直前で、ゴールデンウィーク明けに整備の見積もりの連絡がありました。液体関係は全取っ換えです。もう思い切りやっちゃってください全額言われた通りに支払います、そんな気持ちで引き取りの日付を決めて、引き取りに向かったのが一昨日5/18(土)。

ヘルメットとジャケットを持つという大荷物でホンダドリームに向かい、お店の人から説明を受けます。エンジンオイル、ガソリン、ブレーキフルード、バッテリーなどいろいろなものを全部換えたこと、なぜかパーツが一部なくなっていたので取り付けたこと(たぶん立ちゴケの時に壊してどこかにいったんじゃないかな……)。保存状態がよかったこと。ありがとう屋根付き駐車場。

一通り終わって支払いを済ませ、外に出ると、納車の日のようにVTR-Fが待っていました。

VTR-Fの納車でした - とやバイク(仮)

担当してくれた整備士さんにもご挨拶。女性の整備士さんが見積もりの電話をかけてくれた方で、保存状態の良さをほめてくれました。「これからガンガン乗っていきます!」と言うと「楽しんでくださいね!」と言ってくださいました。うれしい。

緊張しながらジャケットを着て、ヘルメットをかぶって、グローブをつけて、またがってエンジンをかけます。最初かからなくて整備士の方に質問しようかと思ったのですが、何のことはない、スタンドが上がりきっていなかっただけでした。緊張しすぎである。

ちょっとよろよろしながら公道に出て、納車の日と同じ道に入り、納車の日にエンストしたなぁ……と思いながら交差点を通過しようとしたところで、信号無視の自転車に出くわしました。めっちゃ徐行してたから普通にブレーキで対応できた。そして、駐車場近くの「止まれ」の標識のところで止まったら、LUUPの車両にぴったり後ろにつかれてしまいました。こっちは止まらないと減点なんだよちっとはわかれよ(突然の怒号)。それはそれ、これはこれなのでゆっくり発進し、注意深く駐車場まで入れて、ほっと一息。7km運転しました。

最近、交通事情は大きく変化しました。先ほど出てきたLUUPや、電動モーター自転車など、(私にとっては)いつ事故ってもおかしくないような乗り物がうようよしています。死亡事故も起きました。でも、報道されないだけかもしれないけど、ほとんどの人はヒヤリハットを乗り越えながらバイクを乗りこなしているんだと思ったのでした。公道は今でもめちゃくちゃ怖いし、冷静に考えて身体一つで高速道路を走るのだって相当やばい話ではある。が、意外とみんな(主語がでかい)安全に運転できているのです。

Facebookで、50代以上の人が入っているバイクの話題のグループがあります。あと「バイク女子部」にもちらほらシニアの方がいらっしゃいます。その中の方々の投稿にはずいぶん勇気づけられました。

身体と安全にさえ気をつければ、たぶんあと10年くらいは運転できるでしょう(もちろんそれ以降も安全に気をつける)。10年間おっかなびっくりでしか出かけられませんでしたが、別に有休を取って北海道に行ったり、福岡までフェリーに乗って行ったり、なんだったら沖縄にだって行けるはずなのです。

気分を盛り上げるために本や雑誌も買いました。女性で、アメリカ横断とか日本一周とかじゃないバイクのエッセイはないかな……と思ったら、三好礼子さん(結局のちに国際ラリーに出ている方)の本は、さすがに内容が古いは古いけど、とてもよかったです。

こちらは新刊。「バイク乗りが薦める、オートバイ・ブックス。」だそうです。実はあんまりバイクが登場する小説やマンガには興味が湧かないのですが(やはりどうしても年代が古い)、バイクについて書かれたものを総合的に読めるのはありがたいです。今日届いたばかりなので、これから読みます。

50歳を前にした、免許を取って10年の年に、ふと「残りの人生で、何回バイクに乗れるだろう?」と思えたことは大変ラッキーだったなと思います。昨日は文学フリマ東京38に参加していましたが、本当に偶然、「アラ還」の方のスーパーカブ50に乗る日記を入手しました。今年はもう「そういう年」なんだろうという気がしています。

aonatsu0923.hatenablog.com

天気と時間と安全に留意しつつ、時には多少の心理的な無茶をしながら、またこのブログも書いていこうと思います。